夢について

 誰しも子供時代にプロ野球選手やサッカー選手、パティシエやお花屋さんなどの夢を思い描いたことがあるだろう。しかし、大人になるとそんなことなど忘れてしまう人がほとんどだ。

 

 では夢とは何なのか。人生におけるどのような役割をはたしていて、どのようなメリットがあるのか。そして、なぜ忘れてしまうのか。今回はこれらのことを考えてみたいと思う。

 

夢とは何か?

 そもそも夢とは何なのであろうか。子供のころに思い描く夢は職業についてであることが多いが、夢とは職業のことだけなのか。

 

 結論から言うと私は夢とは人生の燃料のようなものだと思う。夢があるから人は頑張ることができるという言葉があるが、本当にその通りだと思う。

 

 夢といっても人生の最終目標のようなものでなくてもいい。夢と言うのが大仰過ぎるなら目標や楽しみtぴってもいい。10年後にマイホームを買いたいというのもいいし、月末にいつもより高いワインを飲みたいというのも立派な夢である。もし、何もやりたいことがなかったら何のために働き、何のために生きているのかわからなくなってしまう。

 

 夢を持つことで日々を頑張る気力が出て、つらいことの多い毎日を乗り越えられるのだと思う。そう考えると夢見るのは希望に満ちた若者だけのものではなく、いい年の大人も胸をときめかせて夢見てもいいのではないだろうか。

 

なぜ夢を忘れてしまうのか

  夢のすばらしさをいくつか述べてきたが、大人になると子供のころに思い描いた夢を忘れてしまうのはなぜだろう。私はいくつかの理由があるのではないかと思う。

 

 まず、根本的に人は継続するのは苦手だということだ。夏休みの計算ドリルを1日1ページやろうと思ったまま、8月31日を迎えた人は決して私1人ではないはずだ。夢を見ることも同じである。言われずともわかるだろうが、夢を実現させるには大変な労力が必要である。夢を見続けるのもただではできないのである。

 

 2つ目の理由としては物の裏側も見えてしまうからではないだろうか。裏側と言ってもその業界の闇の部分ということではない。子供のころはアイドルといえば大歓声を浴び、華やかなステージに立っているだけの存在だったろう。しかし、アイドルとはステージに立つだけが仕事ではない。

 

 私はアイドルに詳しくはないが、きっと厳しい歌やダンスの練習に体系維持などをし、倍率が何十倍もあるオーディションを乗り越え、アイドルになってからも私などは想像もつかない努力を裏でしているのだろう。

 

 大人になると子供のころには思いもつかなかった、このような面も見えてしまうのである。これらの現実を見て自分には無理だと思ってしまうのである。自分の限界を知ることは悪いことではない。しかし、挑戦もせずに自分の限界を決めつけてしまうのも考え物である。

 

まとめ

 今回は夢について考えてみたが確かに夢を見ることは素晴らしい。しかし、夢は自分の身を滅ぼすものにもなり得る。憧れの職業にやっとなれたのに自分の創造と違って辞めてしまったということも聞く。もしかすると、夢とは叶えた時ではなく見ている時が一番幸せなのかもしれない。